白昼夢

キートン福永写真展『 白昼夢 』
2026年8月14日(金)〜8月28日(金)
富士フイルム House of Photography in Metaverse クラシックギャラリー


『 白昼夢 』
柔らかな光に包まれた部屋。窓辺の植物。床に落ちる影。
幼い日の夏の午後、窓際に寝転び、風に揺れるレースのカーテンを、ただぼんやりと眺めていた。
幾重にも重なるレース越しの光は、ゆっくりと揺れ、遠くで聞こえていた蝉の声も、いつしか意識の向こうへ溶けていった。
気づけば、現実の輪郭はやわらかくほどけ、時間だけが静かに流れていた。
いま振り返れば、あの夏の午後は、私の原風景なのだと思います。
レンズを通して光を眺めていると、あの日と同じように、世界の輪郭が少しだけほどける瞬間があります。
ここに並ぶ写真たちは、光によって世界が少しだけ違って見えた、その静かな時間の記録です。
この作品が、あなたの中にある記憶と、どこかで静かに重なれば嬉しく思います。 キートン福永


<本作について>
本作は、フォトグラファー・キートン福永と、表現者・七遊による共作です。七遊さんは、「白昼夢」の世界を自身の感性で解釈し、衣装やメイクを考え、撮影ではその場で生まれる仕草や表情によって作品を表現してくれました。
私は、それに応答するようにシャッターを切り、作品は互いの解釈や表現が交わる、JAZZのインプロヴィゼーション(即興演奏)のような創作となりました。
「白昼夢」は、その一瞬だけ存在した世界を写しとめた作品です。